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2002/03/22 (Fri) ゴーコンクエスト(2)

 ギンの攻撃! 「ねぇ、趣味は何なの? やっぱ映画とか? 最近何見た?」
 ……ミス! ユカは攻撃をかわした! ユカの攻撃! 「別に? で?」ギンに30のダメージ! ミユキの攻撃! 「ていうか面白くないから、黙っといて」ギンに38のダメージ! ナオミの攻撃! 「でさぁ、リュウくんの趣味は? あ、あんたちょっとうざい」クリティカルヒット! ギンに62のダメージ! ギンを倒した!

 激しい攻防が続いていた。
 18時、ついに始まったデビュー戦。歴戦のつわもの2人とパーティを組み、華やかなデビュー戦を飾るはずだったギンは、開始14分で瞬殺されていた。どうやらギンのルックスが足りなかったようだ。攻撃力、素早さはパーティでも随一である男…リーダーのモントには『切り札』とまで言われていた男…が、攻撃を一撃も与えられぬままに撃沈してしまった。
 合コンは戦争だ。モントはそう言っていた。リュウやギンより2つ年上なだけなのに、やたらと大人に見えるモントだ。相当な人生経験があるのだろう。しかしそのモントも今回は見込み違いだったようだ。あるいは、敵としては相性が悪すぎたのかもしれない。
 今回の敵はユカ、ミユキ、ナオミの3人。一流企業、学歴、ルックス、収入、人柄、そのどれもを兼ね備えた者たちが敗れ続けていた、合コン界のモンスターと呼ばれる3人だ。白、赤、青でキャラを立たせながら、3人の連係プレーである「フランス至上主義」で敵をなぎ倒す。3人の服装が国旗の色を思わせる絶妙な連携技だ。しかし、ギンはそれを出させるまでもなく葬られてしまった。とはいえ、席にはついているが……戦闘不能だろう。戦意喪失、それが合コンでの敗北だ。
 では勝利は何かというと、特に何もない。女の子をお持ち帰りするだとか番号をゲットしただとか、そんなことは具体的な勝利ではないらしい。つまり、このバトルの目的は男のレベルアップのためだった。少なくともモント率いるパーティ(あのバーに集まる奴ら)は、自分の向上のために戦場へ赴こうとしているのだから、あまりいいこととも言えない。そもそも合コンが何のためにあるのかもよくわからない。世間的によくわからないのに横行しているせいで(ライトな見合いだ、なんて言う輩もいるだろうがそれはひとつの意見でしかない)、いまでは戦場と化しているのだった。とにかく、このバトルが開始してから20分が立とうとしていた。まだ皆、腹も減っているままだ。というか注文した料理がやけに遅い。居酒屋のくせに飲み物と串焼きしか出てこないとはどういう了見だ。
 マサ、リュウともに今回は楽勝に見えた。なぜなら、目の前の敵はまずルックスで相手を判断するタイプだからだ。今回は自分たちのペースで行ける……そうマサは確信し、ギンのことなど始めからなかったかのようにバトルを続けた。
 リュウもニコニコと笑いながら地道に攻防を繰り返している。しかし、彼はひとつのことを考えていた。
 モントがこんなことを続ける理由は何なのか。以前、少しだけ聞いたことがある。最強の敵を倒すための最強のパーティが必要なのだと。それ以上のことは知らないが……、とにかくここは戦場。自分は戦闘員。
 まずは目の前の敵を倒すことだけを考えよう。

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