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2002/04/04 (Thu) それぞれの(1-1)

 「キミとボク」だった世界は、いつしか「俺とお前」に変わってしまっていた。僕は本当はそれに気付いていた。僕が「ボク」でいられたのは、彼女に出会う前だった。僕は彼女と出会い、話し、その価値観に触れ、その存在感を感じ、そして世間を知っていった。
 雑誌の紹介文でしかなかった外の世界は、あまりにも眩しくて美しくて、それまでの自分ではその変化についていけなかった。沢山の人、モノ、金、情報、そして意思が交錯するその世界は、あまりにも魅力的だった。
 それは快楽だった。欲望だった。喜びだった。破壊だった。

 僕は変わっていく自分を感じながら、それでもいいと思っていた。
 変化に順応することが、歴史上必要だったことはすでに証明されている。弱小な意思はやがて、ただの我が侭と言われてしまう。それなら僕は変化を自ら手に収め、自らの意思でそれを吸収していこうと思う。
 だから弱いままの「ボク」ではいられない。僕は強くなるため、「俺」へと変身した。

 いつかその変化が終わったときに、「俺」は「僕」を見つけ、さらに「ボク」に戻ることができるだろうか? あるいはその必要が、いや、必然性があるのだろうか?
 例えば今、今日、こんにちこのとき、彼女の目の前で、「俺」が「ボク」になったとして、それを彼女はどう受け止めるだろう?
 もう、どちらが本当の「僕」なのかも、わからなくなってきている。

 だから僕は、流されるままに「僕」を変化させ続ける。

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