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2002/05/10 (Fri) それぞれの(2-4)

 そういえば誰かのエッセイにこんなことが書いてあった。
『私は虚ろ。I は虚ろ。だから愛は虚ろ。目(eye)に映る全てが虚ろ』
 そうかもしれない。あの頃のあたしなら、目に映る全ては実存するもので、全てが新鮮だったはず。少なくとも、彼と出逢った頃のあたしならそうだったはず。彼と同じ物を見る目は、全ての虚ろな物に鮮やかな色を与えていたはず。目自体が…アイ自体が彩りのフィルターだったはず。
 そのフィルターが外れて、現実を現実のままに見るようになって、魔法が解けて、あたしはいつしか逆に現実に染められていった。それが仕事だった。憧れの職業は、予想通りハードだった。それは充実した毎日だったけど、彼との距離が広がる原因になってしまった気がした。
 言い訳をするなら、それが普通、だ。それが大人になっていくこと、だ。

 でも古い日記を読み終わったとき、あたしの中に妙な自信が生まれていた。それは自分のことを少しだけ好きになれるような優しい心だった。
 虚ろだったあたしが、過去のあたしに触れることでちょっとだけ…不思議に逞しくなれた気がした。
 アイが重なり合って、強くなれた気がした。こんなことを彼に言えば、わけわかんない複雑系で説明しようとするんだろうなぁ。

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