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2002/07/14 (Sun) それぞれの(3-5)

 年をとるにつれて、ぼくの中でその実はどんどん形を変えていった。心そのものであるかのように、コロコロと変わった。ときにぼくを映し、ときにぼくの愛する人を映し、ときにぼくらに変わり、そしてぼくになり、愛する人になり、愛になった。
 その不思議な果実は無数に存在するくせに、それ以上にニーズがあるので、それはお金になった。商売になったのだ。若い頃のぼくはそれに心惹かれていた。お金を払ってそれを手に入れることができるなら、払ってもいいとさえ思っていた。
 だけど年をとるにつれて、ぼくの中でその実はどんどん形を変えていって、そして、ぼくの次の世代に引き継がれていった。ぼくは『普通』を手に入れたせいで少年の頃感じていたそれへのキラキラを失ったけど、ぼくの親の世代が、その上から引き継いでいたそれをぼくの子や孫の世代へと引き継げるから、ぼくはそれでいいと思った。
 羨望は欲望へと変わり、そして希望へと、変わっていく。

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