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2002/08/05 (Mon) それぞれの(4-3)

 思い切り泣きたいと思った。そうすれば何かが変わるかもしれないと思えた。また新しい力を手に入れることができると信じていた。
 映画を、本を、テレビを、ネットを、全てを「泣き」に繋がるように仕組んだ。感動的なベタベタなストーリーを自分の中に持ち込んだ。失恋もいいと思った。なんでもよかった。涙を流せるなら何でもよかった。

 ストーリーは、全部が白黒で、何を言っているかわからなかった。

 異国だった。異常だった。ブラウン管の向こうで嘆いている人、人のために走る人、泣く人、人々の笑顔、子供、大人、老人、生と死、喜怒哀楽、そんなものが一体、何を意味しているのかが、ぼくには分からなかった。
 ただ全てが絶望に染まっていた。でも仕事をしなければ生きていけない。今月の家賃さえ払えなくなってしまう。いや、電話代も。食費も。光熱費も。明日の電車賃も。何もない。何もないんだ。全てを人のために使ってきた。そうすることが自分にいいと思っていた。
 いや、そうしなければ、ぼくは死んでいた。だから、そうしたんだ。

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