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2002/08/16 (Fri) ビーアールツー

 新世紀のはじめ、ひとつの国が壊れた。
 完全失業率15%、不登校児100万人、年間自殺者10万人、消費税率20%。絶望した政治家達はこの国の改革に、ついにひとつのことを決定した。
 憲法第九条撤廃。
 これに続き、失業率を改善するために徴兵制を強行、不登校児用のフリースクールは事実上の少年院とし、自殺傾向のある鬱病者は向精神薬投与の上、人体実験用のドナーとして強制登録。一説によれば脳手術の上、軍隊の一部隊として強制的に戦場へ駆り出されるという。さらに消費税の撤廃、土地と株の価格操作。これにより新たなバブル時代が訪れた。
 そして3年の時が経った……

 バイオレンス国家となっていたその国は、完璧なまでにオートメーション化が進んでいた。個人主義政策の一環として、プライバシーの尊重を第一と云う国家主席の旗のもと、最新技術によるバリアーが全国民に渡されていた。リモコン操作でオンオフ切り替えをするそのバリアーは当人しか適用されず、人はまるで服を着る感覚でバリアーをまとうのだった。そして他人がリモコンで抵触権を得ない限りは他人に触る事すら許されなかった。
 すなわち、他人のバリアー範囲に不用意に入れば、強烈な火傷を負うことになるのだ。
 よって人は、人と人のつながりをインターネッツ略して“インター”の中に求めた。
 徴兵制により、人は15歳から25歳までの間に3年間、軍隊に拘束される。男ならば戦士として、女ならば事務職あるいは特別職として、とにかく若者は全員軍隊経験を持たなければいけないのだ。
 しかし、人の心は政策には負けなかった。
 軍隊生活の中、毎日数分間だけインターに繋げる少年達。それは主に世情を知るためのニュースを見るための時間なのだが、なぜかフィルタリングが施されていない軍隊のインターの中、ほんの数分間の間だけ外世界に繋がることができる。
 数分間で、革命を起こす……!
 これは、国家と闘うことを決意した少年達の記録である。

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