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2004/03/27 (Sat) メロディ

 一日中部屋にいるのに、壁掛けの時計を見るのは1回か2回だ。基本的に時間など関係ない生活を続けているけれど、やっぱり時計を見たくないと思うのはそこに焦りがあるからだろう。
 目覚めると午前11時。もうすぐ昼。だからいつも朝食や昼食ではなくてブランチだ。最初に口にするのはテーブルの上に置いてあった昨夜の飲みかけのコーヒー。冷たい一口が胃に染みる。
 テレビは滅多につけない。起きている間はほとんど一日中パソコンの前に鎮座だ。壊れかけのスチールラックで作ったパソコン台は、キータイプするたびにぐらぐらと揺れておぼつかない。
 ネットに繋いで最初に表示されるポータルサイトのピックアップニュースを斜め読みして世間を知った気になったら、いつものお気に入りサイトを巡回する。どれもこれも下らない、どうしようもない日記や音楽の話題ばかりだった。けれど、それを見ている間はなぜだろう、連帯感を感じる。一人きりのクズな自分を、もしかして認めてくれているのか、なんて思えたりする。
 一人を望むのに、目の前にいない人に共通項を見つけては一喜一憂する。鳴らない携帯を開いて迷惑メールを全削除してから着信履歴を眺めた。友達と最後に話したのは何ヶ月前だろう。あいつらが元気でやってるのか、それすら知らない。
 例えば一年後、自分はどこでどう生きているんだろうとふと考える。このままの生活じゃきっと家賃すら払えずにどこかで野垂れ死んでいくのは確実だ。窓の外から下を眺め、笑いながら歩いていく学生服たちを見て溜息をついた。仕事でも趣味でもなんでもいい。こんな自分を認め、求めてくれる人はいるのだろうか。
 日に一度は出かけなきゃ引き篭りだ、という信念のもとで出かけた。結局コンビニで立ち読みをして帰ってくるだけだから引き篭りと同じなのだけれど。立ち読みだけじゃアレだから、なんて理由で申し訳なさそうにパックのコーヒーと食べきりのクッキーを一袋。
 いつの間にか陽がオレンジ色になっていた。けれどまだ温かい。春が近づいてきているんだろう。どうしようもないクズでも冬を越えることはできたよ。
 公園内の池まで歩いてきて、さっき買ったクッキーを叩き壊して少し投げた。カモが欠片を奪い合った。一袋全部を与えてから、鳥になりたいかと自分に問うた。鳥は自由かもしれないし、生きていくことは遥かに楽かもしれない。
 別に、楽じゃなくてもいいよ。
 照れたように笑った。
 痛いくらいに温かく優しい夕日の中、いつも前向きなチカラを貰う。帰ったら何かしよう。そうだ、もうずいぶん停滞しているままの曲に、続きの歌を。
 明日からは違った日を送りたい。そう思うから、この夕日にメロディをあげよう。ギターを取りに帰ったら夕日は沈んでいるだろうか。そうならそうで構わない、夜のための歌を。

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