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2004/03/31 (Wed) 書いてていい加減イヤになってきた

 原初、人間が一人も存在せず、また動植物も石も山も存在しなかった頃(といっても陸地すら存在せず、世界はただの海だった頃…あるいは水しか存在しなかった頃)には、空を舞う神が3柱だけが存在していた。彼らは自身を神だと認識していただろうか…という疑問は置いといて、とにかくその神たちは、つまらない世界をどうにか面白いものに変えてやろうと思い立った。
 1人目の神は海の上に陸地を作った。陸地はやがて海の深くに根を張り、陸は浮いているものではなくて地球の芯から繋がる部分となった。
 2人目の神は地上に生き物を作った。動物と植物。海中にも魚を作ったし、空を飛ぶ鳥も作った。誰の目にも見えないような小ささの虫や微生物も作ったし、星よりも大きな石を作り、空に浮かべた。大きな石はやがて宇宙の果てへと飛んでいった。
 3人目の神は、そのときは何もしなかった。動植物が殺し合いをしながらも平和に生きているのを見ては、これでは何かが足りないと考えた。そこで、動物が出来てから果てしない時間が経った頃、「こころ」を作った。それは神自身が思うような世界の認識だった。やがて生まれた人間に、神は「こころ」を与えた。
 最初の人間は自分を「カトル」だと名乗った。カトルは全てを知っていた。生まれたときから神と同じような手足の長さを持っていたし、成人の体躯だった。空を見上げたカトルは、なぜ金星がこの星とは逆向きに自転しているのかに着目した。
 カトルはやがて、空の彼方に大きな石が浮かんでいるのに気付いた。自分がその石ほどの大きさならば金星にたどり着くことも出来るだろうと思った。しかし、星を抜け出すことが不可能であることはとうに知っていた。
 そこでカトルは、神に与えられた自分の「こころ」に手を加えた。「こころ」はひとつで完全だったけれど、それを分裂可能な存在にしたのだ。
 そして、カトルは神の知識によって人間を生み出した。生み出した人間はカトルから与えられた「分裂するこころ」を持っていた。カトルは人間たちから離れ、空を見上げた。
 人間が増え始めてきた頃、カトルは自分に残った神の「こころ」を、空へ飛ばすことにした。いつか地上に溢れた人間が「こころ」を合わせたときに完全な「こころ」が完成すればカトルと同じ完璧な人間が1人増えることになる。それを願った。
 「こころ」だけとなったカトルは空を飛び、金星に向かった。
 金星に向かう途中、大きな石にカトルの「こころ」は入った。石となったカトルはやがて、地上にいた沢山の人間にも発見された。人間たちは誰からともなく、その大きな石…あるいは星、を「ケツアルカトル」と呼び始めた。
 それは、いつか完成するこころのありかを夢見た言葉だった。

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