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2005/03/07 (Mon) 花

 どうしようもなくなったとき、人がふと惹かれてしまうのは”自然”らしい。
 山や海だけじゃなく、都会の真ん中でも。完璧にコントロールされた空調に支配されたオフィスでも。小さい鉢植えと一輪の花があれば、それで人は安らかになれる。
 だからって花が好きなわけじゃない。花屋には憧れるが、なりたいとは思わない。疲れたら、花を見ればいい。それだけで癒される…そんなことは誰もが知っている。
「虫の生態とか、海底数万メートルの深海魚とか、わけわかんない生き物は沢山いるよ? でもね、この世に誰も知らない花はないの」
 花を研究する人ってのは、なんて呼べばいいだろう? たぶんろくな稼ぎにならない…ような。農学者? そうか、子供のときに見たあの人は農学者か。って今気付いても遅いな。なんてことを思いながら、わざわざ乾いていない地面を歩く僕がいる。わき道にちょんと顔を出した花を探す。探すっつうか、なんとなく目がそっちを向いてしまう。綺麗な女の子より、なんか健気な花を思う。それって同情だろうか? ちょいと自問。でもすぐ答えさえどうでもよくなる。
「人はね、世界中の草花を知っちゃったから、今度は自分たちで新しい花を作ろうとしてるんだ」
 子供心にやけに大きかったあの博士? は、薔薇とチューリップとトマトとジャガイモが同時に実ったヘンテコな花? を見せてくれた。そのとき、恐怖を感じた。なんでこんなことすんだ、と博士? を本気で叩いたりしたかもしれなかった。
 それから十数年経って、たくさんの花を見てきたつもり…だったが、新しい花や色を作ろうとは思わない。たぶん世界を構成する遺伝的アルゴリズムの中で、強く…いや強くなくてもしなやかに生きることを望んだ形が、今ある動植物の形なのだ。
 自分の手で最高の芸術を残してやろう、いつも思う。けどそれは僕が描く絵画のことで。
 そういう価値観はもちろん人それぞれなんだけど、そんな言葉で割り切っちゃっていいかなあ。

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