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2005/03/11 (Fri) 空

 それが休日なら、雨だろうが雪だろうがかんかん照りだろうが関係ない。全ては美しいし、心象を表現していると言っても過言じゃないだろう。
「祈るんだ」彼は言った。「祈りにも似てる」そして笑う。
 そう言うのを見て、思う。笑顔ってのは”クール”には似合わないな。それと同時に、世界の有り様とは逆のことも思う。つまり、こういうことだ。
 『綺麗な顔をした男には性欲がない』
 自分の美しさに酔うから、動物や植物や綺麗な風景には興味を抱いても、女の子を引っ掛けたり追っかけたりはしないだろう、という想像だ。
「それも祈りだな」彼はこちらを見ずに言う。もちろん、こちらが思っていることが分かっているわけではない。会話がなくなった少しの時間を堪能し、その間に思っただろうことを曖昧に誤魔化しているだけだ。
「本当のことは違うんだ」彼はまたしても話の辻褄が合わないことを言う。けれど、勝手にその言葉を補完してしまう私がいる。つまり、私が思うようなことはないのだ。綺麗な顔の男でも女の子を引っ掛けたり追っかけたりするということだ。わかんないけど。
 彼が言う”祈り”について、少しは分かるようになってきた。けど、それはあえて言わない。私も目をつむり、少し窓の外に目を向ける。たぶん、そういうことなのだ。それが”祈り”なのだ、と私は思う。
 退屈な休日に、外の世界とは隔絶されたような部屋で、綺麗とは言い難いパンクロックを聴きながら空を見上げる。窓越しに。
 そういう、どこの宗教も絶対にやってないような”祈り”が、私の心に満ちてくる。
「世界ってのもそういうもんなんだ」
 意味不明な彼の言葉は、まるで世界を説明し尽くしているようにも思える。

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