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2001/08/31 (Fri) バツゲェム2 後日談

 昨日の夢が気になった私は、以前一度だけ会ったことがある友達の友達に相談することにした。その子はまだ二十歳になったばかりだというのにやけに落ち着いていて、ファーストフード店で話していたのだが、ときどきキョロキョロと斜め上を見回してはキッと何かを睨みつけてボソボソと呟く、まあ一言で言えば霊感少女だった。
「…そう。でもその夢は見たことないな。だからわかんないけど、あ、バスとか電車とかってよく乗るんだっけ?」
「え?うん、バイトは電車で行ってるから。1時間くらいかな」
「そう。わかった。これからは、乗り物の中で寝ちゃダメだよ。車もそう。それだけ気をつけて」
「え?う、うん。ありがとう」
「あ、それからね。言いにくかったんだけど…この際だから言っとくね。君さ、昔、子供の頃、何かを隠したまま忘れちゃってるみたいなんだけど、わかる?」
「え?えーと…。イヤ全然わかんない」
「そっかー。それと、ちょっと耳かして?」
 困っている私に、その子はそっと耳打ちした。
「(君の後ろに長い髪の女の子がいるんだけど、わかんないならわかんないままの方がいいよ。下手に気付いちゃうと眠らされるかもしんないから。忘れ物を思い出すまでは気付かない振りを続けてる方がいいからね)」
私は全身に鳥肌が立っていくのを感じた。後ろに、いるって?
 私達はメールアドレスを交換して別れた(番号はもう知っていたから)。

 そんな話をきいてしまっては、落ち着いてシャンプーも出来やしない。とにかく。それから数日後の夜、私は夢を見た。あの川原の夢ではなくて、子供の頃の夢を。そして私は思い出した。子供の頃私が仲良く遊んでいたあの子は、そういえば…学校の友達でも、塾の友達でもない。そして、いつしか離ればなれになってしまったのではなく、ただ、私がその子を見えなくなってしまっていただけ。その子はずっと側にいたのに(迷惑極まりないけど)。私だけを友達と思ってくれて、私を頼って。そしてまた遊ぼうと。
 でも、それはもう10年も前の話。私はもう就職を控えた大学生で、あなたは10歳そこそこの子供。立場も考えも何もかも違うのよ(そう言えたら楽かもしれない)。
 ある日、なかなか寝付けずにしかたなく酒を飲んでいた私は、テレビもついてない暗い部屋で、ついに言ってしまった。
「私につきまとうのはやめて!私はあんたの友達でも何でもないんだからっ!」

 気付けば、私の目の前には満開のコスモスが。

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