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2001/09/20 (Thu) 初めての秋

 幼い頃、覚えたての自転車で、コスモス畑を駆け抜けた。それが私の心の原風景となったのだろう。終わりゆく夏に少し寂しさを感じながら、それでも迎える次の季節への期待と、何より、忘れている何かを思い出せそうな感覚を、私は感じていた。
 「夏がく~れば思い出す~」とか歌っていた童謡があった気がするが、私は秋が来るたびに何かを思い出しそうになる。何を、だろう。私にはかつて、何があったんだろう。
 川。
 コスモス畑。
 白い服を着たお姉さん。
 …それって、まさか。あの夢の?今でもときどき見るあの夢の風景?白い服を着た黒い髪の少女…あの子が、私の原風景の中にいるお姉さんなの?
 確かめる手段はある。もう一度あの夢を見ればいいだけ。きっと願えば見れるだろう。でも、それはあまりに恐ろしすぎた。私は今や、色々なことを知っている。世の中のことも、大人の社会も。
 そして私は全てを思い出した。幼い頃にあった、悲しい少女の物語を。だけどそれを受け止めるには、当時の私にはあまりにも辛すぎて。

 だからまた私は、それを心に封印してしまう。残るのはかすかな“秋の匂い”。その匂いを感じたら、それを思い出しそうになって、何かいいことがありそうな期待と勘違いしてしまうのだけれど、全てを受け止めるにはもうちょっと時間が掛かりそうだから。

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