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2001/07/04 (Wed) ベンツに乗った勇者

 か弱い一般市民が魔物に苦しめられているところへ、一人の男がやってきた。男は金をちらつかせ、魔物を手なずけてしまった。それどころか、魔物の親玉をも金で屈服させてしまった。町には平和が戻り、人々は彼を勇者と呼んだ。
 勇者は町じゅうに金を配って周った。町は潤い、人々は喜んだ。その喜びをどうにか形にしようと思った町人は、出来る限りのもてなしをした。派手な衣装の娘が踊り、町一番のご馳走と酒を振舞った。
 次の日の朝、勇者は町を出て行った。町人は名残を惜しんだが、いつしかそのことは伝説じみた逸話となり、人々の心からは忘れ去られてしまった。
 ある日、町で喧嘩が起こった。土地の境界線を争う地主同士の争いだった。争いは次第に大きくなり、町人は武器を手にとって殺し合いを始めた。そのときには、原因が何だったかを知る者などいなかった。
 それからしばらくして、町を再び魔物が襲った。町は壊滅したが、、わずかに残った人たちは協力して復興を目指そうと誓った。都合よく生き残っていた長老は、こう言った。
「勇者とは幻想。魔物とは心。その両者を生むのは、金を欲する人の欲望じゃ」
町の人はこう言った。
「うわぁ、さすが長老、ベタベタなまとめ方やなぁー」

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