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2001/09/18 (Tue) 取材帰り

 トラック野郎なんてのは、デコレーションに命をかけて、わざわざ高速を使わずにデカい図体をさらしながら狭い道を走るような、嫌な奴ばっかりだろうと思っていた。少なくとも僕には、僕の人生には、絶対に交差することのない人たちだろうと思っていた。
 ここ数日の旅は、ヒッチハイクで移動した。若いトラック野郎、ベテラントラック野郎、乗用車のおばさん、デカいバンに乗った同年代のチャラい奴ら。
 …なんだ、みんないい奴じゃないか。それぞれに今日までの人生を生きてきて、それぞれの考え方のもとで行動して。通り過ぎるだけの人たちにも、ちゃんとそれぞれの人生があること。そんな当たり前のことすら忘れかけて、自分だけ、自分のことだけを考えていた。

 車を降りるときに、ノートを差し出して、何か一言書いてもらう。ベテラントラック野郎おじさんは「この国の将来はお前にかかっているぞ、若者よ!」と書いてくれたし、乗用車のおばさんは「よい思い出を。頑張ってください」なんてどっちつかずなことを書いてくれたし、若者は何故かよくわからない絵を描いてくれた。
 僕は夢見る十代じゃないし、恋に焦がれる妄想野郎でもない。一人で充分に強い。それでも不意に、まったく違う環境で違う空の下に生きる恋人のことを思う、曇り空の毎日。

 金も言葉も心も通じる。この国もまだまだ捨てたモンじゃない。
 また旅に出ようと思う。ノートだけを持って道路で親指を立てている黒髪の少年を見つけたら、それはきっと僕です。適当な距離でいいので、乗せてくださいね。

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