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2001/10/08 (Mon) 記憶商人(4)

 彼が、交通事故で、亡くなった。
 今年の『あの日』、恐らくは『あの場所』へ行く途中で。そうとしか考えられない。会社を休んで旅行に行く途中に事故に遭った、という話ではない。彼がどこへ行こうとしていたのか、それが分かるのは私だけだ。私はあの日、あの場所で彼を待っていた。
 彼は、記憶を失ってもなお、心を保ち続けていた。なくなったはずの独りよがりの約束を果たすために、行って、そして、事故に遭って。

 人の記憶はどこに宿るのだろう。脳か、それとも、魂か。

 でも、約束は、果たすから、大丈夫よ。あなたの記憶を辿ったとき、私の中にもう一つの心が存在するようになったから。あなたは私の中で生きているから、私達が出会ったあの場所へ、一緒に、行きましょう。一緒に、生きていきましょう。

 いつかあなたのことを忘れてしまうかもしれない。人の記憶なんて脆いもの…。だけど、刻んだ過去や、思い出の品や、私の心は、なくならないから。

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