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2001/10/12 (Fri) 宇治拾遺物語より一部抜粋

 昔々、ちょっと太ったお爺さんと、マジか!ってくらいに痩せたお爺さんがいました。二人のお爺さんは神様か何かにお祈りしました。
「どうかこのこぶがとれますように」
そう、二人のお爺さんは、共に顔にこぶがついていたのです。こぶです。こぶ。3回言いました。ほっぺたに、こぶがあったのです。二人はそれを凄いコンプレックスと感じていました。
 ある日、痩せたお爺さんが言いました。
「美容整形というもんがあるらしい。わしゃその本場、プチ整形のコリーアへ行ってくるぞなもし」
 太ったお爺さんはそんなことはヤメレと言いましたが、痩せたお爺さんは行ってしまいました。そして数日後の村祭りの夜、お爺さんの家に天狗みたいな鼻の集団が入ってきました。天狗は基本的に8体で行動するのです(金縛りと真空系の魔法を使ってきます)。
 天狗はお爺さんといっしょにダンスをしました。お爺さんはみかけによらずノリがよかったので、天狗はお爺さんのこぶをとってあげました。
 そこへ痩せたお爺さんがやってきました。1泊3日のコリーアプチ整形の旅から帰ってきたのです。痩せたお爺さんはこぶがなくなったどころか、10歳は若返っていました。天狗は痩せたお爺さんにダンスをするように言いました。痩せたお爺さんは断固として断りました。
 すると天狗は怒り猛って、手に持ったこぶを痩せたお爺さんにペタリとつけてしまいました。痩せたお爺さんにしてみればコリア損です。何ナメたことをしてくれるんだこの天狗野郎は、ってなもんです。当然トサカに来ます。しかし天狗はそそくさと帰ってしまいました。話は変わりますが天狗のお面がアメリカを襲撃するシュールなゲームがありました。ファミコンです。
 家に残ったのはこぶのとれた太ったお爺さんと、こぶがついた痩せたお爺さん。勘のいい読者ならすでにお気づきでしょうけど、こぶがとれたのに太っていたゆえに小太りと言われてしまう悲しいお爺さんの話ですよ、これは。古時計は出てきませんよ。
 そして次の朝、二人のお爺さんは背中を合わせて西部のガンマンみたいにお互いの顔を見ずに話をしました。そして、振り返らずに歩き出しました。これが、二人の別れでした。
 時は流れ、現代。運命的に出逢った二人。彼らは互いにお爺さんの血を引き、義兄弟の杯を交わしていました。彼らは今日もキノコとかを食べて火を吐いたり空を飛んだり恐竜を操ったりしています。世界広しといえども、兄弟を呼ぶのに“スーパー”な“ブラザーズ”と呼ばれるのは彼らだけでしょう。

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