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2001/11/02 (Fri) バベル

 世界の真ん中に、空にまで届くほどの大きな塔が建っていました。
 その最上階では、各国の代表が会食をしていました。そこから見る景色はまるで神の視点です。地上はビルで多い尽くされているはずなのに、その形さえ見て取ることはできません。見えるのは灰色の地上と、陸の形。世界がどんな形をしているのかが、はっきりとわかります。
 世界で一番大きな国の代表者が言いました。
「ここから見える全部が自分のものになればいいのにな」
世界で一番平和な国の代表者が言いました。
「国境線など見えないのに、この地上は細かく切り分けられているんだな」
世界で一番寒い国の代表者が言いました。
「どうして我々だけがこの場所に立って見下ろしているんだろうな」
世界で一番人口が少ない国の代表者が言いました。
「我々がここから降りなければ世界の平和は訪れないんじゃないのか?」
隣の国の代表者が言いました。
「この塔が僕のものになったら、お父さんや綺麗なお姉さんは僕を褒めてくれるかなぁ」

 この国の代表者は下も見ずに各国の代表者の顔色を伺うだけで、何も言いませんでした。

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