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2001/11/21 (Wed) 向日葵

 会社を定年で辞めてから、時間が出来た。
 あと10年か20年か、嫌になるくらいの時間を、この家で一人で過ごしていくのだと考えることは、私にとって酷く辛いことだと思えた。
 老後をどう過ごすか…それは、仕事をしていたときには漠然としか考えていなかった。まだまだ若い、まだまだいける、そう思うことによって実際に若さを保つことができていたのだと思う。
 貯えはある。慎ましく生活していく分くらいは用意してある。家族もいる。この家ではないにしろ、私を頼りにして…いや、私が頼りにしている息子夫婦もいる。土地もある。馬鹿みたいに安くなった土地を友人の不動産屋に買わされた土地だ。電車で1時間半か、それ以上のところにある広い土地だ。そこに畑を作るのもいいかもしれない。
 ノルマをこなすだけで生きてこれた。そこそこの幸せは手に入れた。そして今、ここでこうして茶をすすって時間が経つことだけを望むことが、一体何になるのだろう。
 妻の言葉を思い出した。
 畑はやめだ。駐車場もやめよう。あの土地を使うのだ。そう。花を植えよう。時間が経つことを願いながら、花を。無為に続いていきそうな時間に意味を刻み、太陽を見つめる花を植えよう。いつまでも続く暇を割ってくれるだろうと願って、大きく育つ花を。

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