--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2001/12/26 (Wed) きっとキミは来ない

 僕は5年前からこの特殊秘密工作機関で働いている。まだまだわからないことばかりで、いつも先輩たちにどやされているが…、やっと今年は大仕事が回ってきた。出世するチャンスだ。
 僕の仕事はサンタクロース。
 サンタといえば、この国では単なるいいおじさん、程度にしか認識されてないだろう。赤い服に白いひげ、そしてちょっと太った、トナカイに乗ったプレゼントをくれるおじさん。まあ、外見的特長はそれで正しい。ただし、ひとつだけわかってないことがある。というかそれが一番重要なのだけど。それはつまり、こういうことだ。

『全人類を幸福に導くために12/24の夜から12/25にかけてプレゼントを与えてまわる幸福の使者・世界を又にかける非営利組織その構成員を通称・サンタクロースと呼ぶ』

 この意味がわかるだろうか?つまりは、怪盗の逆なのだ。予告状こそないが、どんな家にだって侵入してプレゼントを枕元に置いて立ち去るというのが仕事だ。この意味が、わかるだろうか?一般住宅でさえ最近はセキュリティが厳しくて仕事がしにくくなってるのに。

 昨日、僕に小包が届いた。ターゲット宛てのプレゼントが入った袋と、一本のビデオだ。ビデオを入れるとボスが映った。
『首相にプレゼントを贈れ。なお、このビデオは自動的に消滅する』
そしてビデオは終わった。巻き戻して見てみると山下達郎の「クリスマス・イブ」のPVが入っていた。
 …えっと、首相?っていうと、何?ホワイトハウス?違う。首相官邸?馬鹿な!どれだけ厳しいセキュリティが張ってあると思ってんだ…?確かにこっちはステルス装備で赤外線センサーとか携帯笑気とか睡眠薬とか(!)格闘術とか色々持ってはいるが。ちょっとしたミスが命取りだ。

 まあいい。じゃあそろそろ行ってくるよ。27日に作業報告と一緒に君へのメッセージを書くから、それがなかったときは任務失敗と思ってくれ。最後に。もう一度君に会いたかったよ。どうか僕の無事を祈っててください。いつか君にプレゼントを届けるよ。

    1999 12/24 Charlie “santa x' lawses” Katou




















 今年もまた、彼からの手紙を、開いてしまった。

スポンサーサイト

読みきり | trackback(0) | comment(0) |


<<LOVEはじめました | TOP | サンタさんはいるんだよって信じる子供たちの歌>>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://sweetstorylatte.blog35.fc2.com/tb.php/92-87b67254

| TOP |

プロフィール

Author:ryow

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。