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2001/12/16 (Sun) FLY AWAY(4)

 魂には、差別はない。
 どこで生まれていても、どんな瞳の色でも、どんな肌の色でも、どんな言葉を話しても、何を信じていても、金を持っていなくても、誰も差別はしない。
 現世で、俺は、こんな世界が来ることを望んだ。魂で会話するから、言葉の壁はない。何を信じればいいのかがわかっているから、宗教の壁もない。肌の色が白かろうが黒かろうが黄色だろうが赤だろうが、そんなことは個性でしかない。人は、死んではじめて自分になれる。
 俺は、あの優しい光に言われた。お前の魂は澄んでいる…天国へ行くがいい、と。
 実際、今の俺にはふわふわと軽い感覚がある。このまま、この感覚に身を任せて上へ行けば天国へ行けるんだろう。
 しかし、しかし。

 俺は俺を殺した奴らを許さない。

 俺は現世へ戻り、俺を殺しやがったクソなチンピラどもを見つけ出した。そして夜ごと奴らの夢に出ては、奴らに恐怖を与える。物を動かしたり出来るほど長く霊をやってないから、俺が出来ることは夢でビビらすことだけだ。
 そんなことをする度に、俺は体が重くなっていくのを感じる。

 しかし、こんなイタズラでは俺の気が、晴れない。晴れようもない。どうしてお前らは、人を殺しているのに、少年であるというだけで、再びこの現世に放たれようとしているんだ!罪を償おうともせずに!いや、むしろ繰り返しながら、のうのうと生きてやがるんだ!生を謳歌し、弱者を笑いながら!どうしてお前らは裁かれない!
 …そして俺は決意した。憎悪に身を任せ、落ちていく感覚でもって…

現世の人間を呪い殺す。

お前も死ぬんだ。俺は地獄へ落ちるが、そんなことは構わない。もう、俺の魂は、人の形をしてはいないんだから。

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